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いつも杢美をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
スタッフの中家です。
この度、東京は新宿にございます「BAR BenFiddich(ベンフィディック)」様
からのご依頼で、オリジナルデザインのひのきのコースターと
氷を整形するためのひのきのまな板の製作をご依頼いただきました。
「7月30日までに納品をお願いしたい」
というお客様のご要望を叶えるべく製作と出荷を急いだところ
納品前の商品写真撮影を忘れるという痛恨のミスをやらかしましたが
スタッフ様がカウンターのお写真をご提供くださいました。
なんて、なんてお優しい…!
製品を現場で実際に使っていただいている光景を見られて、怪我の功名でホクホクでございます。
まな板のサイズは、奥行き25cm×横幅58cm×厚さ3cm
重さはなんと2kg近くある立派なもの。
職人が丁寧に手仕事で鉋掛けをして仕上げています。
社内では「大きな魚でもさばける大きさ 笑」と話題になりました。
BARでは、お酒や酒器に合う透明度の高い美しい氷が使われます。
「カウンターに置いて氷を整形するための大きなまな板で、ひのきのいい香りがするものが欲しい」
というご要望にお応えすべく、赤身(木の中心に近く、ひのきの油が濃い部分)で
「反らないよう乾燥がしっかりされており、大きさと厚みが確保できているもの」
を、ご提案いたしました。
ひのきはその性質上細い物が多いため、一枚板でこのサイズのまな板は中々珍しいものです。
弊社は親子三代で技を磨いてきた職人が目利きしたひのきを
仕入れ ➝ 製材 ➝ 加工 ➝ 納品 まで全て自社で一貫しているからこそ
この大きさで杢目も香りも素晴らしい、贅沢なまな板となりました。
そして、コースターもオリジナルのデザインでご依頼をいただきました。
BAR BenFiddich様は「世界最高のバー50」に連続選出されている
日本どころか世界に名だたる名店様です。
カウンターも立派な木材を使われて、重厚な雰囲気からしてお洒落な大人のお店です。
そんなお店に似合うコースターもひのきで作って欲しいと、ロゴ入りのイラストをご提供いただきました。
レーザー彫刻に使えるようデータを起こし、繊細な描線をひのきで表現できるよう
データを微調整してできあがったのがこちら。
ご依頼くださったBAR BenFiddich様のスタッフ様が杢美のある和歌山県のご出身で
弊社のひのきのコースターをご自身用にご購入されたところ
「ひのきの香りに感動して、同じコースターをお店に使いたかった」
と教えて下さいました。
バーテンダーさまといえば、お酒の絶妙な調和と表現にこだわられており
繊細な味や香りにとても敏感な方々です。
そんなプロフェッショナルな方々に認めていただけて、恐れ多くも素直に嬉しいです。
「お店のお客様にもお喜びいただかなくては」
と、コースターに使うひのきの薄板も、赤身で香りがするものから選別して使用いたしました。
ご提供いただいたイラストは2種類でしたが、色々な形の酒器に合わせやすいよう
形や配置などを工夫してデザインを5種類ご提案し、全てご採用いただきました。
(私もびっくり!ありがとうございます!)
お店でコースターが活躍しているとメールをいただき
私も本当に本当に嬉しい次第です。
お酒が大好きなので、東京に出る機会があればぜひぜひお店に行ってみたいと
陸の孤島の果てからファンコールを送っております。
一杯目に何をお願いしようかと、幸せな妄想は膨らむ一方です。
素敵なお店のお手伝いをさせていただき、とても光栄です!
ありがとうございました。