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「店舗の内装をおしゃれに整えたいけれど、予算も搬入の負担も抑えたい」
そんな悩みを抱える店舗オーナーや、実店舗展開を検討・準備しているD2Cブランドの担当者の間で注目されているのが「フラッシュ家具」。
中空構造の木製パネルを用いるため軽量なのに十分な強度があり、突き板仕上げの場合は無垢材のような高級感も演出できます。
「木製什器は重くて高い」という先入観を覆し、材料を効率的に使うことでコストダウンと搬入のしやすさを両立。さらに国産材や端材を活用できるため環境負荷の軽減にもつながります。
軽くてコスパもいい店舗什器・家具を探しているならフラッシュ家具が断然おすすめですよ!
本記事ではフラッシュ家具の仕組み、メリット・デメリット、店舗什器として映える活用例、そして発注フローまでを解説。
ぜひ最後まで読んで店舗什器選びにご活用ください。
フラッシュ家具とは

フラッシュ家具とは、梯子上に組んだ木枠の芯材に、両面を薄い突き板や化粧板でサンドイッチした中空構造(フラッシュ構造)の家具です。芯材に、杢目や白など数百通りの柄から選べるポリやメラミンを貼って板にしていきます。
材料使用量を抑えながら強度を確保でき、無垢材に比べて軽量・低コスト。店舗什器やドア、カウンターなど幅広いシーンで採用が進んでいます。

フラッシュ家具を導入するメリット
フラッシュ構造で作られた家具には、価格・デザイン・重量・耐久性など店舗運営で重視される要素を一度に満たすメリットがあります。
以下では具体的なポイントを順に解説します。
メリット① 価格が安い
フラッシュ構造は梯子上に組んだ木枠の芯材のその表面に薄い化粧板を貼る方法です。無垢材のように厚い板を使わないため木材使用量が少なく、加工工程もシンプル。
特に壁面棚やカウンターのように面積が大きい什器では、この差がそのまま材料費に反映され、見積もりが数十パーセント下がるケースも珍しくありません。
さらに軽量ゆえ輸送費も抑えられ、トータルコストで大幅な節約が期待できます。
メリット② デザインの幅が広い
化粧板はポリ、メラミン、天然木突板など選択肢が豊富で、木目や石目、タイル柄、ビビッドな単色、金属調まで幅広く対応します。
表面仕上げを変えるだけでナチュラル系カフェからインダストリアルなアパレル、ポップなイベントブースまで自在に演出可能。色と質感をカタログで比較しながら選べるので、オーナーが空間イメージを具体化しやすい点も魅力です。




引用元:https://www.tenpokagu.com/tenban/aica/aicatop.html
単色から木目、柄物など無数にあるカタログから選んでいただくため、空間にピッタリの家具を作り出せますよ!
メリット③ 軽い
中空構造により同サイズでも無垢材の約半分の重量に抑えられます。
搬入時に階段やエレベーターを使用する都市部テナントでも作業負担を大幅に軽減でき、レイアウト替えやシーズンごとのディスプレイ変更もスタッフだけで完結しやすくなります。
メリット④ 反り返りを防げる
無垢材は湿度・温度変化で収縮率が部位ごとに異なり、反りや割れが起きやすい欠点があります。
対してフラッシュ家具は芯材と薄い表面材を接着したサンドイッチ構造のため、材料の動きを互いに抑制し形状が安定。長期展示する棚やカウンターでも面が波打ちにくく、塗装割れや隙間発生といったトラブルを防ぎます。
結果としてメンテナンスコストを抑えたい店舗に最適です。
フラッシュ家具を導入するデメリット
フラッシュ構造で作られた家具は優れた特性を持つ一方で、使用環境や設計方法を誤ると性能を発揮しにくい点もあります。
ここでは導入前に知っておきたい注意点を整理します。
デメリット① 雨や直射日光に弱い
フラッシュ家具は接着剤で貼り合わせた積層体のため、水分が芯材に到達すると剥離や膨張のリスクがあります。屋外や大きな開口部の近くで常に直射日光が差し込む場所では、紫外線と熱で接着剤が劣化し表面の化粧板が浮くことも。
これを避けるには、防水性の高いボードやシーリング処理を組み合わせる、日射が強い窓際にはUVカットフィルムを貼る、拭き掃除で水分を残さないなど環境に合わせた対策が必要です。
デメリット② 重さのかかる部分に使用出来ない
中空部が多いため全面に均等荷重をかける用途には適しますが、脚部一点に強い荷重が集中する場合や頻繁にネジを脱着する箇所では注意が必要です。
しかし、使用目的を伝えたうえで職人と設計を詰めれば、安全性と軽量性を両立できますのでご安心ください。
杢美 MOKUHARU なら芯材の密度を上げる、荷重部に合板を挿入してネジ止め下地を増やすなど設計段階で補強が可能です!
フラッシュ家具 | 店舗什器としてのオススメ用途
フラッシュ構造は軽量・高強度で仕上げのバリエーションも豊富なため、店舗デザインのさまざまなシーンで活躍します。
特に数量が多い什器や、搬入・レイアウト変更が頻繁な設備に使うと、初期費用と作業負担を大きく抑えられるのが魅力です。
- カウンター
- テーブル
- 小売店・アパレル店の木製什器(棚・平台など)
- 食器棚・ストッカー
- TVボード
- ポップアップ用の折りたたみ什器
中でもテーブル天板は面積が大きく数量も多くなりがちなため、材料コスト削減と搬入の容易さというフラッシュ構造の利点が最も顕著に現れます。
飲食店では導入費を抑えながらレイアウト変更もスムーズに行え、アパレルや雑貨店では軽量性が日々のディスプレイ替えを後押しします。
フラッシュ家具の特性を上手に活かし、機能とデザインの両立を図りましょう。
フラッシュ家具 | 杢美 MOKUHARU の納品事例
軽量で強度も高いフラッシュ家具は、用途や仕上げ次第でさまざまな空間にフィットします。
ここでは杢美が実際に製作・納品した3つの事例を紹介します。
本棚


仕上げ:メラミン仕上げ
納品事例:ベストパートナー様
コーヒーメーカー什器


仕上げ:シート仕上げ
納品事例:某ホテル様
レジテーブル


カップボード


サイズ:2400x850x450mm
仕上げ:突板、オイル仕上げ
納品事例:住宅家具
杢美 MOKUHARU の制作フロー(発注~納品までの流れ)

1.お問い合わせ
メール・電話・フォームからご連絡ください。
設置場所や希望納期など、ざっくりした情報だけでも構いません。
2.ヒアリング(オンラインまたは対面)
図面の有無やデザインイメージ、使用環境、予算感を詳しく伺います。
必要に応じて複数回打ち合わせを行い、納期や支払方法についてもすり合わせます。
※この時工事の金額によっては契約書を交わしたり、支払方法を確認します。
3.図面制作・お見積り
既存図面をお持ちの場合はそのままお見積りを作成。
図面がない場合や修正が必要な場合は、別途図面制作費をいただき作図します。
サイズ・仕上材・構造を確定させ、正式な金額と納期をご提示します。
※レイアウト変更は図面制作・お見積りのタイミングで承ります。
お見積りと仕様書を社内で確認いただき、ご質問や条件調整があれば遠慮なくご相談ください。
4.ご発注
内容にご納得いただけたら発注書を取り交わし、スケジュールと仕様を最終確定。
5.制作
自社工房にて職人が製作・塗装・仕上げを進めます。
6.納品・設置
専属の職人が現地で取付け・設置を行い、動作確認をして完了。
よくある質問

Q1.フラッシュ家具は壊れやすくないですか?
一般的な店舗や住宅の環境であれば心配はいりません。フラッシュ構造は芯材と表面材をサンドイッチ状に接着しているため、軽さと面の強度を両立できます。
荷重が一点に集中する天板や棚柱まわりには、あらかじめ芯材を詰めたり合板を挿んだりして補強を入れさせていただきます。
使用目的をお知らせいただければ、最適な厚みや補強方法をご提案します。
Q2. フラッシュ家具って安っぽく見えませんか?
表面を仕上げる化粧板の種類が豊富で、天然木突板やエンボス加工のされたメラミンを選べば、無垢材と見分けがつかないほど自然な質感を再現できます。
ホテルラウンジや高級ブティックの什器でも採用されており、グレード感は仕上げ次第で自在に演出できます。
Q3. 1台からでもオーダーできますか?
はい、杢美では1台から承ります。
設計・製作のフローは複数台オーダーと同じなので、サイズや仕上げのカスタマイズも自由です。
Q4. デザインやレイアウトの提案もしてもらえますか?
はい、3Dパースを用いて空間全体のトーンや動線を考慮したプランをご提案します。
カラーシミュレーションで複数の化粧板を比較できるので、「ブランドカラーを生かした什器にしたい」「既存家具とテイストをそろえたい」といったご要望も具体的に検討可能です。
フラッシュ家具のオーダーなら 杢美 MOKUHARU へ

「コストもデザイン性も妥協したくない」
そんな想いを叶えるフラッシュ家具は、軽さ・強度・高級感を同時に実現できます。
「まずは概算だけ知りたい」
「デザイン相談からお願いしたい」
など、どんな段階でもお気軽にご連絡ください。
用途・ご予算に合わせて最適なプランを提案いたします!
MOKUHAURU 三重ショールーム

〒510-0308
三重県津市河芸町中瀬129-1
tel. 059-271-7200
fax. 059-271-7201
営業時間 10:00〜18:00
定休日 木曜日・第3水曜日
*お店入口前に3台分の駐車スペースがございます。
万が一満車の場合は、近隣にもございますので、お気軽にお申し付けください。

MOKUHARU 新宮本店ショールーム

〒647-0071
和歌山県新宮市佐野975-8 コートリヴィエール 1-A
TEL 0735-29-2227
FAX 0735-29-2228
営業時間 10:00 – 16:00
定休日 土曜日・日曜日・祝日
*お店入口の前に3台分の駐車スペースがございます。
満車の場合は近隣にも駐車場がございますので、お気軽にお申し付けくださいませ。
